2000年に創刊され、現在は季刊で発行されているアメリカの音楽雑誌「Revolver」。表紙のスリップノットがチャーミングな2004年6月号にて、ジョーディが自分の愛車を語っていました。「ロック・ミュージシャンたちのお車自慢」的な企画に、ア・パーフェクト・サークルのメンバーとして登場したようです。
が、2022年現在、探せど探せど、この号の現物が見つかりません。一年以上探し続けて、ようやくアメリカ版のAmazonに出品されているのを見つけた！と思ったら、425ドルという目玉だけでなく魂も飛び出るような法外な値段をつけられていました。いったいなぜ？
いつか、Revolverが公式サイトで記事をアーカイブ公開してくれるかも…という薄い可能性に望みをかけつつ、とりあえずこちらの記事を翻訳しました。
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ロック・ミュージシャンたちの最高にクールな車
文：Paul Semel
ジョーディ・ホワイト（ア・パーフェクト・サークル）が乗っている車：2004年製のスバル バハ
ア・パーフェクト・サークルのジョーディ・ホワイトが自分の車にちょっと慣れていないように見えたとしても、許してあげてほしい。彼はこの車を買ったばかりなのだ。「そう、ピカピカの新車さ」と、ほれぼれと車を眺めながら語るホワイト。「以前は1979年製のポンティアック・トランザムに乗っていたんだけど、処分しちゃったんだ。トランザムはあまりにもかっこよすぎて、あれに乗ると、自分がかっこよく見えすぎちゃってたから。ロサンゼルスでは、どんな車に乗っているかによって自分が定義されるよね。この車はスポーティだけど頑丈で、キュートで楽しくて、友達を乗せるスペースもあるから、こっちの方がずっとぼくに合ってると思ったんだ」。
また、スバル・バハには女性を引き付ける魅力もある。「そうだね、この車で素敵な若い女性に声をかければ…」と、かつてトゥイギー・ラミレスとして知られたベーシストはしぶしぶ認める。「メルセデスに乗っている時よりも、うまくいく確率はかなり上がると思うよ」。
人目を気にせず移動できるのも、この車のいいところだという。「こういう車に乗っていると、誰にもまったく気づかれないんだ」と彼は語る。「友達ですら、これに乗ってるぼくを見て、ぼくが冗談か本気か分からなくて戸惑ってるよ。この車にはサンルーフもついてる。ぼくは、ムーンルーフっていう呼び方が好きだけどね。なぜかっていうと、ルパート・ホルムズの『Escape (The Piña Colada Song)』を聴きながら、夜にドライブするのが好きなんだ」。
なによりも、バハは実用的だというホワイト。「ベースと、うまくいけばアンプも積めるんだ。大きなトラックは買いたくなかったんだよ。だって、もし大きなトラックを買ってしまったら、ぼくがバンドの機材を全部運ばされるハメになっちゃうからね」。
初めての車：ダットサン ステーションワゴン
夢の車：ビッグフット
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インタビューは以上です。初めて乗った車がダットサン、そして現在の愛車はスバルと、日本車志向のジョーディ。高級車が「かっこよすぎる」という理由で、実用的な車を選ぶ気取りのなさが、彼らしくていいですね！
記事に掲載されているであろう写真が気になるところですが、残念ながら実際の誌面がないので、他のところで探してきたスバル バハの画像を見てみましょう。こちらです。
とにかく、ゴツくて頑丈そうです。しかし、この車を運転しているジョーディの姿がいまいち想像つかないような…！？
ちなみに、2008年にジョーディが珍しくプライベートをパパラッチされた動画で、車に乗って去る様子がカメラに捉えられていました。今回の記事を書くまで、筆者はこの車がスバル バハなのかと思いこんでいたのですが、上の画像と見比べるとどうも違うようですね。これはジョーディではなく、運転している女性の車だったのでしょうか？
↓確実に不意打ちを食らった様子のジョーディ
また、「大きなトラックを買ったら、機材を運ばされるハメになる」発言ですが、ア・パーフェクト・サークル加入時のインタビュー（こちら）で「機材を運べるバンを持っていたからメンバーに選ばれた」と冗談を言っていました。想像するに、その後、本当にみんなの機材を運ばさせられて、後悔していたのではないかと思われます（笑）。
他のインタビューでも時々話が出てくる1979年製のトランザムは、2001年のMTV Cribsで、本人が自宅の庭に置いているのを紹介していました。このMTV Cribs、ジョーディが自宅のリビングルームから冷蔵庫の中身に至るまで公開している（＆途中でマンソンも遊びに来る）貴重な映像なので、いつか記事として取り上げたいと思います。
というわけで以上、意外な愛車のチョイスが楽しい「Revolver」インタビューでした！
★★目次★★
