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Jeordie White(a.k.a.Twiggy / Twiggy Ramirez)を知るためのブログ。時空をさかのぼって不定期更新中。May the force be with you!

幽霊、見たことある?【インタビュー】Brightest Young Things(2012年10月31日)

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 何度見ても、どういう情報を扱っているのかよく分からない「Brightest Young Things」というおしゃれなウェブサイトに、トゥイギーのインタビューが掲載されていました。記事は2012年のハロウィンの日に公開されていますが、記事の中に出てくる会場名をツアー日程と照らし合わせたところ、インタビュー自体は10月17日におこなわれたようです。いきなりいぶかしげな顔をしているトゥイギーですが、いったい何を聞かれたのでしょうか。トゥイステッド・シスターTシャツ姿の写真とともに、お楽しみください。(→元記事はこちら

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トゥイギー・ラミレスの「不思議体験」

執筆者:JEFF JETTON 2012年10月31日

 ここは、Hammerstein Ballroomにあるマリリン・マンソンの楽屋。マンソン氏に悪霊や幽霊について話を聞こうと楽屋に潜入したが、見ての通り、彼を見つけることはできなかった。しかし、ギタリストのトゥイギー・ラミレスを追い込むことに成功。彼が経験した超常現象や、ハロウィンの衣装、お気に入りのホラー映画について語ってもらった。こういった質問に答えてもらうには、彼は誰よりもふさわしい人物だろう。

――さっそくですが、教えてください。幽霊を見たことはある?

トゥイギー・ラミレス(以下TR):(目を閉じてしばらく考えながら)ぼく、話し下手で…。いい話を思いつこうとしてるんだけど。

――見たことはあるよね?

TR:幽霊のいるところに行ったことはあるけど、実際に見たことはないよ。正直言って、信じてないかも。幽霊が存在してるんじゃなくて、エネルギーに関係あるんじゃないかな。誰かが死んだら幽霊が出るって言われるけど、人間なんてそこらじゅうで死んでるから、それだと世界中に幽霊がいることになっちゃうよね。ぼくは、幽霊っていうのは家を見つけていないエネルギーのことじゃないかと思うんだ。べつに、彼らはそこで起きてることに個人的な思い入れはないんだよ。誰かがぼくを見てるというエネルギーを感じたことは、確かにあったけど。

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自分、話し下手なもんで

 それと、いわゆるお化け屋敷で「Holy Wood」のレコーディングをしていたとき、当時のドラマーだったジンジャー・フィッシュが、ピアノの音が聞こえたと言ってたよ。ぼくがよく行っていた屋根裏部屋近くのトイレでは、中にいつも誰かの気配を感じたし。

――いい気配? それとも悪い気配?

TR:悪い気配じゃなかったよ。ただ、そこにいるのを感じたってだけさ。ドラッグのせいかもしれないけど。あれはドラッグからくる妄想だったのかもしれないね。

――非科学的な妄想ってやつだね! で、どうしたの?

TR:いつも通り仕事を続けたよ。そういえば、一度だけ家に幽霊が出たことがあったな。バスタブのスイッチが勝手に入ったんだ。

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スイッチが勝手に…

――どう対処したんだい?

TR:消したよ。

――きみは、世界一論理的なゴーストハンターだね。

TR:たまたまついたんじゃないんだ。そのスイッチを動かすには力が必要だから。そしたらまた電源が入ったから、また消したんだよね。ちょっと怖かったよ。「うそだろ、幽霊なんているわけない…。もしいるなら、何かサインを出してくれ」って言ったら、照明が点滅し始めてさ。単に、照明がショートしただけだったんだけど。どれかスイッチをつけると、いつもショートして点滅してたんだよね。

――バスタブはショートしなかった?

TR:うん、バスタブはショートしなかったよ。

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ビール返してくれよ

――なるほど。では次の質問。子供の時に着た最高のハロウィン衣装は?

TR:ある年に、C-3POの仮装をしたんだ。母がぼくの体をアルミホイルで包んでくれたんだけど、まったく同じ仮装をした子が、うちのハロウィン・パーティにやってきたんだ。それを見て、すごく取り乱して泣いちゃってさ。別の部屋に行って、ダース・ベイダーのマスクとマントをつけたよ。その時の写真が残っているけど、「あ~あ」と打ちひしがれているよ。

――不思議だね、ぼくも同じ経験をしたことがあるよ。マイケル・ジャクソンの仮装をしたんだけど、もう一人同じ子がいて、彼の方がいい手袋をはめてたんだ。ぼくは怒って、その手袋を自分のと交換してもらったよ。ぼくの手袋には母がくだらないスパンコールを縫いつけてたんだけどね(ごめん、ママ)。あの時から、母は自分の息子がダメな奴だと分かったんだと思うよ。文字通り、怒り狂って叫んだからね。いまでも悔しいぐらいだよ。それはともかく、大人になってからのハロウィン衣装だと、どれがベスト?

TR:ある年、野球実況アナウンサーのハリー・ケリーに扮したことがあるよ。

――「カブス優勝!」の人だね。

TR:ウィル・フェレルのバージョンのハリー・ケリーだったんだけどね。

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――みんな、気づいてくれた?

TR:話すと分かってくれたよ。ウィル・フェレルのコントのセリフをマネしたからね。大昔のことだからどんな声でやったか忘れてしまったけど、「お尻にサンドイッチを入れたい」っていうセリフだよ。ウィル・フェレルはよく、こういう意味不明なことを言うんだよね。ちなみにその時スマッシング・パンプキンズのジェイムス・イハと一緒だったんだけど、彼は「オズの魔法使い」のドロシーの仮装をしていたよ。

――見るのが怖いね。今年は何の仮装をするつもり?

TR:たぶん、自分自身かな。ハロウィンの日はライブだから。

――ドレスアップしないの? みんなでビジネスマンの格好でもすればいいのに。では、最後の質問。好きなホラー映画は?

TR:定番だと思うけど、オリジナル・バージョンの『悪魔のいけにえ』。死ぬほど怖いよ。

――OK、ありがとう。本番直前に邪魔したね。すごく楽しかったよ。幽霊には気をつけてね。

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 以上です。えーと…いったい、なんなんでしょうね、このインタビューは。ホラー映画情報サイトというわけでもないし、インタビューの目的と質問の意図がまったく分かりません(笑)。せっかく楽屋に潜入したというのに、バンドやステージの話はおろか、音楽のおの字もありません。しかし、楽しい内容であることは確かです。とにかく、ハロウィンに記事を掲載するという一点突破で突撃取材したのでしょうか。

 もはや、解説するのもばかばかしいですが(笑)、せっかくなので、いくつか補足をしたいと思います。まず、「Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death)」のレコーディングをおこなったお化け屋敷というのは、奇術師フーディーニが住んでいたという噂で知られる「ザ・マンション」(通称フーディーニ・マンション)という、LAにあるレコーディング・スタジオのことだと思われます。レッチリやスリップノットがレコーディングした場所としても知られています。

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外観はわりと普通

 屋根裏部屋は、いちばん上の塔みたいなところにあるのでしょうか? お化けに会うのも怖いですが、トイレに行くために毎回この高さまで昇らねばならないとしたら、そっちのほうが大変そうです。別の意味で膝が震えそうです。

 想像するだけでほほえましいハロウィンのエピソードですが、まさかの衣装かぶりにより、急遽着替えたというダース・ベイダー姿の写真を見つけました。

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本当はC-3POが良かったよ

 確かに、「あ~あ」という顔をしていますね。3、4才頃でしょうか。これはこれで似合ってますが、本人にとってはそういうことじゃないんでしょうね(笑)。そうとうショックだったに違いありません。同じ部屋の中にちっちゃなC-3POが2体いたと思うと、かわいいですが…。アルミホイルを巻いてくれたお母さんも、きっと残念だったでしょうね。

 ウィル・フェレルバージョンのハリー・ケリー(ややこしい…)は、人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」に登場するキャラクターです。上の動画ではゲストの天体物理学者相手に、トンチンカンな質問を浴びせて困惑させています。野球中継の実況アナウンサーが宇宙についての番組を担当しているという設定だけで笑えますが、ハリー・ケリーを知っている人ならさらに面白いのでしょうね(笑)。演じるウィル・フェレルは、日本だと、映画『俺たちフィギュアスケーター』シリーズや『主人公は僕だった』あたりが有名でしょうか。天体物理学者役はなんと、ギョロ目でおなじみ、ジェフ・ゴールドブラムではありませんか! この「サタデー・ナイト・ライブ」、トゥイギーはA Perfect Circleで活動していた2003~2004年頃にハマっていたようで、当時のインタビューでもよくネタにしています。まさか自分でも演じて?いたとは…(笑)。映像で見てみたかったですね。イハの「怖い」ドロシー姿は、ぜひこちらの記事でチェックしてみてください。

 『悪魔のいけにえ』は、いわずとしれたトビー・フーパーの名作です。筆者も大好きな作品ですが、続編やらリメイクやらが多すぎて、初めて手を出す時は誰もが「みんなが言ってるやつは、この作品であってるのだろうか」という不安に陥ります。ロメロの『ゾンビ』と同じパターンです。これからご覧になる方は、くれぐれも1974年の『悪魔のいけにえ』をチェックするよう気をつけてください。

 最後になりますが、やや意外だったのが、トゥイギーが自分のことを「話し下手」と語っていること。このインタビューをはじめ、まったくそんな感じはしないですよね…? むしろ、受け答えが上手で羨ましいぐらいですが、やはり、話し上手、というかメディア対応が異常にうまい人が横にいると、見える世界が違ってくるのでしょうか。

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話し上手な人

 案外、「自分を口下手だと思ってること」が、初期(1990年代~2002年)のトゥイギーのキャラクター形成(質問と関係ない単語を発したり、幼児のように自分の世界に没頭する)に関係しているのかもしれないな…と思いました。まあ、単にドラッグでハイになっていただけかもしれませんけどね(笑)。

 というわけで、幽霊に遭遇したときの対処の仕方がたいへん参考になる、面白いインタビューでした!

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元のサイトでなぜか一番大きく使われていた写真

★★目次★★ 

 

バッグの中身、教えて!【後半】(2010年9月21日)

www.youtube.com

続いて後半です。(→前半はこちら

6. Various Artists - Hear 'N Aid

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  ディオのジミー・ベインらの呼びかけで企画がスタートし、1986年に発売されたアフリカ救済プロジェクト「Hear 'N Aid」のアルバム。「ひどいけど、かなりすごいんだよ」と、独特の表現で説明を始めるジョーディに、フレッドが「ちょっと、彼を見てよ」。二人で、ジャケットの裏面に見入っています。

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ストップ、ストップ

 写真には、三人のメンバーが映っています。ジョーディによると「ディオのジミー・ベインと、オジーのために演奏していたけど当時はまだうまくいかなかったルディ・サーゾ*1だね」。さらに公式グッズも紹介されていて、通販で申し込めるようです。チャリティ企画ですから、発売当時はきっとグッズ販売にも力を入れていたのでしょうね。ルディのTシャツ姿にウケるジョーディに、「ぼくも欲しいよ」と便乗するフレッド。「記入して送ってみて、どうなるか試してみよう」という結論になりました(笑)。

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マンソンにも、一着買っとく?

 7. Oasis - Don't Believe The Truth

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 7枚目に登場したのは、いわずとしれたイギリスのロックバンド、オアシスの6thアルバム「Don't Believe The Truth」。ジョーディが大のオアシス好きであることはファンの間では有名で、本人もさまざまな場所で公言しています。オアシスのデビューアルバム「Definitely Maybe」がリリースされたのは1994年。マリリン・マンソンのデビューアルバム「Portrait of an American Family」も同じ年にリリースされていますから、国は違えど、ほぼ同期のような存在でしょうか。年齢的に言うと、ジョーディはノエル・ギャラガー(兄)の4つ下、リアム・ギャラガー(弟)の1つ上です。

 しかし、他のバンドよりもオアシスが好きだとはあまり大きな声で言えないようで…

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「ぼくがビートルズよりオアシスが好きだって言うと、みんなすごく怒るんだ」w

 だって本当なんだからしょうがないよね、もちろんビートルズも大好きだよ! とつけ加えるジョーディですが…これは、少し分かる気がしますよね(笑)。そもそもオアシス自身が大のビートルズファンであり、音楽的にも彼らのフォロワー的な存在として位置づけられていますから、ビートルズ愛する人たちからすると「あの大先輩をさしおいて後輩の方が好きだなんて、けしからん!」って感じでしょうか。

 そんな逆風(?)にもめげない、けなげなジョーディ。「実は…」とわざわざジャケットを脱いで、「もはやオタクだから、タトゥーも入れてるんだ」と、照れ笑いしながら左腕のタトゥーを披露します。はっきりと読み取れる「DON'T BELIEVE THE TRUTH」の黒い文字。おおー。

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フォントにはこだわらない主義

 オアシスのことが本当に好きで好きでしょうがないんでしょうね。「真実を信じるな」という言葉自体も、いかにもジョーディが好みそうな感じです。アルバムの発売は2005年なので、タトゥーは2005~2010年のどこかの時点で入れたのでしょうか。それにしても、バンド名そのものではないにせよ、ミュージシャンがひとりのファンとして他のバンド、しかも上の世代ではなく同世代バンドのタトゥーを入れるって、ちょっと珍しくありませんか? それとも筆者が知らないだけで実はけっこう多いのでしょうか。誰に何と言われようと自分が好きなものに素直になるって、簡単そうでなかなか出来ないですよね。ぜひ見習いたいです。

 8. Queensryche - Rage For Order

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 さて、いよいよ終盤に近付いてきました。「このレコードは本当に素晴らしいよ」といって取り出したのは、クイーンズライクの「Rage For Order」(邦題:炎の伝説)。クイーンズライクは、80年代から活躍するアメリカのヘヴィメタルバンドです。「ヘヴィメタルやクイーンズライクを絶対聴かないような人たちにこのレコードを紹介したんだ。このレコードは1986年発売だけど、みんな、時代をすごく先取りしていて90年代に発表された作品みたいだって言うよ」と熱く語るジョーディ。フレッドもすかさず「これって、『Operation: Mindcrime』より前のアルバムだよね?」と補足します。

 サウンドについて「×××のナイン・インチ・ネイルズみたいな感じ」とジョーディが説明するのですが、「×××」の部分が、筆者にはどうしても聞き取れません。ペ…ぺシュメルガ? 検索すると、”クルディスタンの軍事組織”と出てくるのですが、なんだか物騒ですね。同名のバンドかなにかがあるのでしょうか?「メンバーみんな、おかしな吸血鬼みたいな恰好をしてるんだ」と、しっかりジャケット裏面も紹介。

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 ちょっと見えづらいのですが、確かに吸血鬼のような衣装を着ています。「この写真がネットで見つからないんだよ」と嘆くジョーディ。一生懸命画像検索する姿を想像すると、なんだかほほえましいですね。その後、無事に見つけられたのでしょうか。

9. Stryper - The Yellow And Black Attack

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 さて、いよいよ最後の一枚になりました。聖書の教えを広めるクリスチャン・メタルという、神さまもびっくりなジャンルを開拓したストライパーのデビューアルバム「The Yellow And Black Attack」。1984年の作品です。「本当にこのバンドが好きで」としみじみとレコードに見入った後、「どこまで話していいか分からないんだけど、実はぼく…」。何を言い出すのかと思いきや、

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 「彼らに訴えられたんだ」

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 「・・・」一瞬固まるフレッド。その後…

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 「何だって!? 訴えられた?」

 フレッド、思わず笑ってしまいました。ジョーディも苦笑しています。「そうなんだ、個人的に訴えられたんだ。彼らについて言うべきではないこと――つまり事実じゃないことを、ぼくがテレビで言ってしまったから。面白いと思ってでっち上げただけなんだけど、真剣に受け止められちゃったみたいで…。その時の書類も家にあるよ。最終的には謝罪で解決したけどね」。

 これ、実は証拠(?)映像が残ってるんですよ! 公式な動画ではないのでここには貼れませんが、YouTubeで「Manson TV」と検索してもらえれば、見つかると思います。1998年の映像です。番組開始から19分のあたりで、ジョーディ、というかトゥイギーが「ストライパーのメンバーと一緒にドラッグをやった」と発言しているのです。

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悪ふざけが止まらない

 横でポゴも笑ってます。大勢の観客とカメラを前に嬉々として話してるのですが、はっきり言って、見てる側には嘘だかホントだかまったく分かりません(笑)。嘘だと分かった上で見てみても、本当のことを言ってるように見えます。ジョーディ、嘘つくのうますぎです。これじゃ訴えられるのも無理ない気が…。しかし、訴えられた事実に落ち込むどころか、「ストライパーに訴えられるなんて、かなりクールだよ」と誇らしげに振り返るジョーディ。このあたりの肝の座りようには、やはり唸らされますね。ふざけること、そしてその反応を誰よりも「自分が」楽しむことへの情熱が尋常ではない気がします。きっと同じ気質を持った人間が集まっていたのが、マリリン・マンソンというバンドだったんでしょうね。

 話が少々それたのでもとにもどります。他にも「ストライパーが投げた聖書をキャッチした」(おそらくライブで?)「高校のキャリア・デー(職業について考える授業)にストライパーのベーシストの格好をして行った」とパンチのあるエピソードが次々に繰り出されます。本人いわく「バカみたいに見えた」とのことですが、「それ、写真撮らなきゃ!」と食いつくフレッドに、「うん、持ってるよ。黄色いスパンデックスをはいてて…」。うわー、見たいですね! ストライパーのベーシストであるティム・ゲインに扮したというその写真は引き伸ばして自宅の壁に貼っていたそうで、「ちょっと有名人の名前をひけらかすみたいだけど…」と恐縮しつつ、「感謝祭のディナーにウィーザーリヴァース・クオモがやってきて、彼や他のゲストのために、ぼくが自分の家で七面鳥を料理したんだ。彼が壁の写真を見て、”昔の自分にそっくりだ”と言ってたよ」。

 その時の写真ではありませんが、こんな画像を見つけました。

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ほぼ蜂

 これいったい何かというと、なんと、実際にストライパーのティム・ゲインが着用した衣装を着ているジョーディなんです。どういう経緯でいつ着用したのかは分かりませんが(体型的にマンソン時代?)、もしこんな格好で高校に行ったのだとしたら、なかなかの強者です。全米のメタル・キッズが、同時期に似たようなことをしていたのでしょうか。この姿でジョーディが「将来なりたい職業は、ロックスターです」的なことを、先生やクラスメイトの前で目を輝かせながら語ったのだろうか…と想像すると、楽しいですね。

 というわけで、以上の9枚のレコードがジョーディの「バッグの中身」でした。いや~、とにかく聴いている音楽の幅が広いですね! 気心知れたフレッドが聞き手ということもあってか、自分のいろんなエピソードもからめながら、とてもリラックスした表情で語っているのも印象的でした。

 で、これで終わりかと思いきや、この後の終わり方がまた、いいんですよ! 「これがぼくの”バッグの中身”の全てさ」とクールに締めたジョーディに、レコードの趣味の良さに素直に感嘆したらしいフレッドが、「さすがだね、ジョーディ」と素敵な誉め言葉を贈ります。それを聞いたジョーディ、もう終わりだと思って気を抜いていたのか、一瞬「そうだね」と聞き流しそうになるのですが…

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いま、なんつった?

 フレッドが自分を褒めてくれたことを理解した瞬間、

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「ホント??」と思わず聞き返します。それに対してフレッドが「ホントだよ」とまっすぐに答えたもんだから、

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「ありがとう、フレッド」

 と、この表情! 超嬉しそうです(笑)。さらに、これだけでは終わらない褒め上手なフレッド。間髪入れずに「ぼくまですごく誇らしいよ」と、これまたまっすぐに賛辞を送ったもんだから、ジョーディは…

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 もう、笑顔が止まらなくなってしまいました。よほど嬉しかったんでしょうね(笑)。この表情をとらえたカメラ、すばらしい! それ以上に、こんなに素敵な誉め言葉を(横顔しか見えませんが)まったく照れずに伝えたフレッドも、すばらしいですね。さらりとこんなことが言えるなんて、フレッド…あんた、なんてイケメンなんだ! レコードを紹介している間は終始落ち着いた態度だったジョーディでしたが、思いがけないストレートな誉め言葉に、突然、まるで先生にほめられた男の子みたいになってしまったのでした。

 以上、たった7分間なのに1時間ぐらいの動画を見たと錯覚するぐらい楽しさいっぱいの「What's In My Bag?」でした。

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最後の瞬間まで笑い止まらず

★★目次★★

*1:これはジョーディの勘違いで、実際にはルディー・サーゾではなくクレイグ・ゴールディが映っているようです。

バッグの中身、教えて!【前半】(2010年9月21日)

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 バッグの中身を教えて!…といっても、雑誌で見かける「今日は私がいつもバッグに入れてるコスメやポーチを公開しちゃうよ☆」なアレではありません(ジョーディのメイク道具は一度見てみたい気もしますが)。

 独立系レコードチェーンAmoeba Musicが送る「What's In My Bag?」。毎回さまざまなアーティストをゲストに迎え、お買い物中に見つけたものを教えてもらうという人気シリーズに、ジョーディが登場。ハリウッドにある店舗の一角で、楽しそうにレコードを紹介していました。どうやら気になったものだけではなく、すでに持っているお気に入りのレコードもまざっている様子です。

 それでは、見ていきましょう。

 まずはジョーディの紹介から。司会者に「マリリン・マンソンやア・パーフェクト・サークルの…」とバンド名を挙げられて、さりげなく「たまにナイン・インチ・ネイルズもね」と付け加えるジョーディ。律儀ですね。

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ひとつ、忘れてない?

1. The Who - Quadrophenia

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 1枚目は、「恥ずかしいんだけど、お母さんがいつもザ・フーを聴いていたからハマったんだ」というザ・フーの「Quadrophenia(邦題:四重人格)」。最近観た映画も気に入ったよ、と言っているのは、このレコードをもとに作られた『さらば青春の光』(1973)のことですね。

 ジョーディと司会者が「きみもこのレコード好きだよね?」「大好きだよ」と親しげにやりとりしているので、二人はもともと知り合いなのか…?と思って司会者の名前を検索したら、なんと、2010年から2014年までマリリン・マンソンのベーシストを務めていたフレッドではありませんか。素顔だから全然分からなかったよ! 知り合いも何も、この時同じバンドで一緒に活動している二人なのでした。Goon Moonのサポートも務めていたみたいですね。

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フレッド(メイク後)

2. Stars of the Lid - The Tired Sounds of Stars of the Lid

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 次に手にとったのは、Stars of the Lid の「The Tired Sounds of Stars of the Lid」。「他のレコードほどじゃないけど、大好きだ。眠るのにもぴったりだよ」。調べたところ、トータル再生時間が2時間を越える3枚組のアンビエント・アルバムのようです。

 この部分、筆者の英語力があやしくてどうもスッキリ理解ができないのですが、ジョーディは「眠るためにわざわざこれを手に入れるのは無意味だよ。だって、ディスクを変えるにはずっと起きてなくちゃいけないからね。裏返すと、3枚組だから6回ってことだよね?」と言っているのでしょうか…? いや、それならフルで聴かずに途中で眠ればいいんじゃ…(笑)? その後「It's a lot of people, it's a lot of work, so...」と続けているのも、残念ながら筆者の英語力ではいまいち理解しきれず。

「みんなそんなヒマじゃないしね!」的なニュアンス?

3. Venom - Welcome to Hell

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 出ました、ヴェノム! 他のところでも、ジョーディが大きな影響を受けたと語っている元祖ブラックメタルスリーピース・バンドです(正確には、この次のアルバム「Black Metal」からブラックメタルというジャンルが誕生)。

「このレコードが欲しくなる全ての理由が、ここに書いてあるよ」と、ジャケット裏面の文字が映るようにカメラに寄るジョーディ。

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見て見て、ここよ

 実は筆者もこのレコードを持ってるんですが、まあ、見てください。 

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クロノス:ブルドーザーベース、ボーカル
マンタス:チェーンソーギター、ダイブ
アバドン:ドラム、核弾頭

 おバカですね(笑)。たしかに、これだけで心を持っていかれます。ちなみにこのメンバー紹介の下には、「このレコードに傷や歪み、汚損があった場合は、捨てて新しいものを買ってください」と書いてあります。ジョーディも保証している通り、「Welcome to Hellは間違いない!」です。

4. Alain Goraguer - La Planete Sauvage

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 4枚目は、1973年に公開された長編アニメーション『ファンタスティック・プラネット』のサウンドトラック盤。この映画、独特な魅力からコアなファンが多く、日本でも2021年にリバイバル上映されていました。フランス語の原題を読み始めたはいいが「SAUVAGE」の発音が分からず、適当にごまかすジョーディ(笑)。

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なぜ読んだ

 おそらく普通の人にとってはトラウマ級の衝撃を受けるダークな内容なのですが、ジョーディいわく「どんなサントラだったか覚えていないけどこの映画は大好きで、観るとリラックスできるんだ。だからきっと音楽も変だと思って」。さすがですね。

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リ、リラックス…?

5. W.A.S.P. - Animal (F**k Like A Beast)

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  5枚目はW.A.S.P. の「Animal (F**k Like A Beast)」。こりゃまた、すごいジャケットですね! 股間からノコギリ出てますけど…。このレコードにはいろいろと思い出があるらしいジョーディ。「よく冗談で言っていたんだけど、この作品はぼくたちーーつまりぼくとマリリン・マンソンに影響を与えたんだ。なぜかというと、ちょっと馬鹿げていて、ホラー・ロックみたいだから」と、ここでもジャケット裏面をカメラに見せるジョーディ。

 さらに、「ぼくたちはいつもナイン・インチ・ネイルズをからかってたんだ。彼らが "fuck you like an animal "のアイデアを思いついたのは、この"fuck like a beast "からだってね」。これは、ナイン・インチ・ネイルズの「Closer」の歌詞のことですね。まさにこの曲が収録されているアルバム「The Downward Spiral」がリリースされた1994年、マリリン・マンソンオープニングアクトとしてナイン・インチ・ネイルズと一緒にツアーを回っていますから、からかう機会はたくさんあったにちがいありません。

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オレの話、してる?

 話を続けるジョーディ。「ギターのクリス・ホルムズは――"The Decline of Western Civilization Part II"を観たことがある人なら分かると思うんだけど、彼がプールにいる素晴らしいシーンがあるんだ。プールサイドには彼の母親がいて、クリスはウォッカを2~3本くらい一気に飲み干していて…。すごく不穏で悲しくて、そして面白いんだ」。この作品、日本では『ザ・メタルイヤーズ』というタイトルで公開されたドキュメンタリー映画みたいです。

 お酒に溺れる理由を語るクリスの姿に、彼なりにいろいろ思うところがあったのでしょうか。

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ジョーディも悲しそうです

 長くなりそうなので、いったん区切ります。→後半へつづく

★★目次★★

ファンとのQ&A その④(2007年5月3日)最終回

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 2007年4月26日から5月3日の約一週間にわたって、オンラインでおこなわれたファンとのQ&A。今回は、いよいよ最終回です。→第1回第2回第3回
【開催日:2007年5月3日 出典:basetendencies.com

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●こんにちは、ジョーディ。みんなの質問に答えてくれるなんてすごいね、どうもありがとう。子供時代についてネット上でいろいろ書かれているけど、音楽に囲まれて育ったの? お母さんとラモーンズにつながりがあったというのは本当? それと少年時代にバリー・ギブと会った経緯を教えて。(質問者:Anais Morr)

 ぼくのお母さんは、キンクスとマウンテンのゴーゴー・ダンサー(グルーピー)をしてたんだ。ジャークダンスをロンドンに持ち込んだのは自分だと言っているよ。もしかしたら、チャビー・チェッカーとも踊っていたんじゃないかな。叔母さんのジジはラモーンズやビージーズと友達だったから、ぼくをバリー・ギブに紹介してくれたんだ。ぼくが音楽への興味を深めたいちばんの理由が、ジジ叔母さんさ。

●マリリン・マンソン脱退時、脱退を決意するような出来事があったのでしょうか? それとも他のミュージシャンと一緒に音楽を作りたくなった?(質問者:Anais Morr)

 基本的にはマリリン・マンソン(バンド)で演奏することや、音楽を作るプロセスに愛着を持てなくなったんだ。バンドの中でぼくだけが変わってしまった。別の方向に成長し始めたので、その穴を埋めるために他のミュージシャンと演奏するようになったんだ。ぼくがいなくなったせいで、MMは代わりにもっと仕事ができる人を入れなきゃいけなくなったのさ。今は、そんな自分たちに何ができるか興味深いね。

●マンソン時代のクレイジーな行動で、後悔してることはある?(質問者:Anais Morr)

 後悔なんてないよ!

●先月イギリスに行った時にNINのライブを3夜連続で見たんだけど、ぶっとんだよ! 毎晩、どうやったらあんなにすごいショーができるの?(質問者:Anais Morr)

 ぼくにもわからない。

●ブライアン・ワーナー…じゃなくて(失礼)、マリリン・マンソンと一緒に仕事を始めた時のことを教えて。当時はAmboog-A-Lardに所属してたと思うけど、他のメンバーはどんな反応だった? 今でも彼らと友達なのはすごいよ。(質問者:Anais Morr)

 彼らはキレていたよ! でも、人生で最高の決断だったよ。

●音楽関係の学位は持ってる?(質問者:Jake Robinson)

 まさか。

●この手の質問にはうんざりだと思うけど、ずっと気になってるので教えて。脱退後にマリリン・マンソンの新作「Eat Me, Drink Me」を聴いて、脱退したのは正解だと思った? トレントと二人でアルバム聴きながら笑ってるとか?(質問者:JFergODU)

 まだアルバムは聴いてないけど、優しくね。彼はぼくがいなくてもうまくやってると思うよ。MMに加入したことは、ぼくの人生で最高の出来事だ。脱退だって同じことさ。

●ブライアン・イーノの作品は好き? 影響は受けた?(質問者: Sam)

 大好きだよ。

●まず言っておきたいのは、ずっと前からあなたのファンだってことだ、ジョーディ。あなたのベースの弾き方が大好きで、自分もベースを始めたいと思ってる(ギターは長年弾いてるけど)。初心者にはどんな種類やメーカーのベースがおすすめ?(質問者:Jared)

 フェンダーのプレシジョン・ベースをゲットするんだ。

●スパイダーマン3とバットマンの続編、楽しみなのはどっち?(質問者:Kevin Spearing)

 バットマン。

●GGアリンをどう思う?(質問者:murderjunkie97)

 拍手はしないね。

●ナイン・インチ・ネイルズに加入していちばん良かったことは?(質問者:Annabel)

 毎日、いつでもアリーの隣にいられること。

●こんにちは。19才です。音楽で食べていきたいと思ってるんだけど、音楽を始めるには年齢的に遅すぎると思う? いつも頭の中にはリフやビートが浮かんでいるのに、その音を外に出す方法がないんだ。前にエレキギターを買ってもらったけど、教会の音楽しか聴いていなかったせいでインスピレーションが湧かなかった。それと、最初にギターを弾いてからベースを弾くのと、ベースを弾いてからギターを弾くのとでは、どちらがおすすめ?(質問者:downintheparkx13)

 ぼくならまずギターから始めるよ。ベースは後からでもいけると思う。遅すぎるなんて思わないよ。やってみろよ! がんばれ

●再結成ブームだけど、もう一度見たいバンドはある?(質問者:Lysann)

 ロジャー・ウォーターズとピンク・フロイドのツアー。最強!

●初めて行ったコンサートは?(質問者:Lysann)

 ZZトップかKC&ザ・サンシャイン・バンドじゃないかな。

●こんなこと聞くのは失礼だけど、いちばん泣いたのはいつ?(質問者:twiggy_manson666)

 たぶん、生まれたとき。

●デイヴ・ナヴァロの本に書かれた自分の姿をどう思う?(質問者:Joseph)

 90年代とドラッグのせいにしてくれ。みんな、面倒には巻き込まれないようにね!

●多くの人が、(とくにMTV Cribsでの)あなたのチャーミングな話し方は、トム・グリーンから盗んだと言っていますが?(質問者:Joseph)

 前にも聞いたことあるけど、わざとじゃないよ。彼はすごく面白いよ。

●あるビデオでは無敵のゴスの死神みたいだと思ったら、別のビデオではジャーニーの曲に合わせて踊りながら飛び跳ねるキュートな青年に見える。いろんな面を持っているのがあなたの魅力であり、同時に謎でもあるんだけど、自分ではどう思ってる?(質問者:Joseph)

 スティーヴ・ペリーは最高さ!

●「Fade to Black」の冒頭のリードギターって、無限の宇宙に広がる広大な星空の下で車のボンネットに座っているような気分にさせてくれるよね?(質問者:Joseph)

 まさにそうだね!

●あなたにとってファンとは? とくに、一桁台の頃から応援している私たちのことをどう思ってる?(質問者:Julia)

 えーと、一桁ってことはないんじゃないかな。最初は少なくとも10人はいたと思うよ。ははは。

●なにか宗教を信仰して育ちましたか? 今はどう?(質問者:Holly)

 いや、ぼくのお母さんは決してぼくに宗教を押しつけなかったよ。今は、いろいろな本を読んでいるところ。どれも、ある意味では理にかなっていると思う。自分がどの地域で生まれたかにもよるんじゃないかな。

●Goon Moonのビデオはオリジナリティがあって、素晴らしいね。ファンのみんなもあなたがやることを楽しんでいるみたい。今後、予算をかけて、いわゆるMTVで流れるようなプロフェッショナルなビデオを作る予定があるのか、それともこのまま自分で作った動画をYouTubeにアップしていくつもりなのか教えて。Goon Moonはそういう方向にいかないようミス・モスにコントロールされているとか? あなたには目的地が分かってる?(質問者:Curara)

 早くプロフェッショナルなビデオを作れるといいなと思ってるよ。どこに連れて行かれるのかは、まだ分からない。できれば月(Moon)がいいね。

●9.11の同時多発テロを知ったときの状況を教えて。(質問者:Ashley)

 寝てたよ。友人のジョージ(MTV Cribsを見てね)が電話で起こしてくれて、「ついにやった、奴らがついにやったんだ! テレビをつけろ!」と教えてくれたんだ。

●ハイ、ジョーディ。自分の曲を作るのと、メイナードやトレントみたいに高度な要求をするミュージシャンの曲を完成させるのとでは、どっちが難しい?(質問者:Alyssa)

 どちらもそれぞれにチャレンジングだよ。音楽を作ることは、いつだって最高にやりがいのあることなんだ。

●マンソンの自伝「The Long Hard Road Out Of Hell」の中で、彼は、あなたが一時期、マリリン・マンソンよりもNINの一員になりたがっているように見えたと書いています。10年後の今、それが現実になったわけだけど、今後NINの曲作りに参加する可能性はある?(質問:Sierra Ortiz Carlos)

 物事がそういうふうになったのは興味深いね。NINの曲作りにはぜひ参加したいと思っているよ。TR(注:トレント・レズナー)とはACSS(注:Antichrist Superstar)で一緒に素晴らしい作品を作った。彼は誰にも頼らず素晴らしい仕事をしていると思うよ。

●私はマリリン・マンソン時代にあなたが着ていたドレスを6着持っています。「Sweet Dreams」のビデオのドレス、「Tourniquet」のビデオの中で回転している時に着ていたドレス、1998年にステージで着ていた紫の「Mechanical Aimals」(注:Mechanical Animals)のドレス、ゴールドの「Dope Show」(注:The Dope Show)のビデオのドレス、ブラウンのアレキサンダー・マックイーンのドレス、2001年にステージで着ていた赤のストライプが入った黒とグレーのパッチワークのドレスです。今までにお気に入りのドレスはあった? 今でも時々ドレスを着ることがある?

 細かいところに気をつけて!!!!

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 以上、Q&A最終回でした。いやー、いい質問ばかりですね! ファンのみなさんの熱量が伝わるようです。これ、実際にはどれぐらいの時間だったんでしょうね。文字で読むとかなりのボリュームですが、意外と短かったんでしょうか? 今でこそ世の中にはTwitterなど相互にやりとりできる便利なツールがいろいろありますが、2007年というと、まだFacebookが登場したばかり…ぐらいの頃ですよね。(おそらく)世界中の誰でも参加できる形で、しかもこうして記録が残る形でおこなわれたと考えると、あらためて貴重なQ&Aだと思います。

 さて今回の内容ですが、最終回にふさわしく、かなりつっこんだ質問が多いです。ファンのみなさん、攻めましたね~。ジョーディも構えることなく、率直な思いを語っています。とくに音楽に関するまじめな質問には、真剣に答えているのが印象的ですね(なぜ毎晩いいライブをできるのかは分からないようですが…)。やはりここは、ジョーディに対するファンのあふれる愛と敬意が伝わったのでしょうか。

 ではひとつひとつ補足を…といきたいところですが、今回は、簡単にはいかなそうです。とにかく、情報量が多すぎるのです。バンドやミュージシャンの名前がばんばん出てきて、全部を追っていたら、ちょっとした辞典が作れてしまいそうです。もちろん筆者には辞典をつくる気力も能力もありませんので、気になったところだけつまみ食いしていこうと思います。

 まず、少年時代にバリー・ギブと会った…というエピソード。バリー・ギブといえば、そう、第2回のQ&Aでファンの人に彼のランチボックスをもらったという、あのビージーズのバリー・ギブです。え?子どもの頃に会ってたの?と思ったら、こんな写真を見つけました。

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  なんと、子ども時代のジョーディと、バリー・ギブではありませんか! バリーにぎゅっと肩を抱かれたジョーディが、嬉しそうに満面の笑みを浮かべています。撮影の日付は分かりませんが、おそらく70年代後半でしょうか。ピンク・フロイドやZZトップのコンサートに行っていたのも、この頃かもしれませんね。素敵な写真です。後に、ジョーディ自身もインスタグラムに投稿していました。

 マリリン・マンソン関連の質問もあいかわらず多いですね。自分が脱退した後のマンソンに関するちょっと(というかかなり)意地悪な質問に、「(彼に)優しくしてあげて」と言ってるのが泣けます。ジョーディ、あんた…いいやつだね! 当時のクレイジーな行動について「後悔なんてない」と言い切っているのもかっこいいです。ちなみにマリリン・マンソン加入前に在籍していたAmboog-A-Lardというのが、こちら。

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キレていた人たち

 左端にいるのがジョーディです。マンソンの自伝によると、ちょうど彼らがファーストアルバムを製作している真っ最中にマンソンがジョーディに電話をかけて、「マリリン・マンソンに入らないか?」と誘ったそうです。さすがにその場では返事しなかったみたいですが、結果的にジョーディはすぐAmboog-A-Lardを脱退しちゃったわけですから、そりゃー、他のメンバーはキレますよね(笑)。普通だったら「もう、あいつとは一生口聞かねえよ」状態になりそうなのに、その後の関係が良好というミラクル。そこは「誰とでも仲良くなれる」ジョーディの人徳なのか、それともAmboog側の懐がめちゃくちゃ深かったのでしょうか。

 ナイン・インチ・ネイルズでいちばんよかったことは?という質問には「アリーの隣にいられること」と答えていますが、アリーとは、いったい…? 響きが女性っぽいですが、聞いたことのない名前です。スタッフか誰かなのだろうか…と頭を悩ませた結果、ひょっとしたら、キーボードの「アレッサンドロ」の愛称なのかも?という可能性に思い至りました。なぜなら、アレッサンドロはステージでいつもジョーディのすぐ後ろにいるのです。だとすると、スッキリしますよね。が、これは完全に筆者の憶測です。うーん。アレッサンドロ、アレッサ…アリー。ありえそうです、アリだけに!

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おれじゃないんかい

 さて、残りは駆け足で。本人も見てねと言っているMTV Cribs(2001年に出演した番組)ですが、2021年現在、「正式に」見る方法がありません。多くのファンが涙をのんでいます。MTVよ、今からでもいいから配信してくれ! スティーヴ・ペリーはジャーニーの元ボーカル。ジョーディがジャーニーの曲にのってダンスする姿は、A Perfect CircleのDVD「aMOTION」で確認することができます。その時々で見せる姿が別人、というか別の生き物になるのは、本当に彼の大きな魅力ですよね。トム・グリーンは現在も活躍中のコメディアン。非常に面白いのですが、話し方が似ているかどうかまでは筆者の耳では分からず。

 ドレスを6着所有しているというファン、シンプルにすごい! 家宝ですね。ただ、ここのジョーディの回答が、よくわかりません。原文は「Attention to detail!!!」なのでそのままだと「細部に注意!」ですが、どういうことでしょうか。悩みに悩んだ結果、質問者がタイトル表記を微妙に間違ってるので、それをやんわり指摘した冗談ではないかと解釈し、このように訳しました。間違っていたらすみません。GGアリンは、超過激なパフォーマンスで知られるアーティストです。Goon Moonのビデオについて、「もっとちゃんとしたもの作ったほうがいいんじゃ」ということをファンの方がオブラートに包んで伝えているのが面白いですが、本人も分からないという行き先。いつかまたGoon Moonを再開して探求してもらいたいものです。

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月に行けるといいね

 筆者がいちばんぐっときたのは、音楽を始めるのは今からでも間に合うかと悩むファンへのあたたかいアドバイスです。ジョーディの優しい人柄が伝わりますね。それと笑ったのは、「面倒に巻き込まれないようにね!」でしょうか。デイヴ・ナヴァロの本、日本語版がないので筆者は手を出せずにいますが、相当クレイジーな行動が描かれているにちがいありません。

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たぶん面倒を巻き起こしていた頃

 というわけで全4回、いかがだったでしょうか。笑える回答から、ぐっとくるまじめな回答まで、ジョーディが日頃どんなことを考えて音楽を作っているのか、そもそもジョーディってどういう人なのか?が垣間見える、楽しいQ&Aでしたね。大急ぎで駆けぬけたので、もし新たに気づいたことがあったら、今後追記していきたいと思います。いつかまた、こういう機会が訪れることを心から願いつつ…

 最後は、「無限の宇宙に広がる広大な星空の下で車のボンネットに座っているような気分にさせてくれる」というメタリカのこの曲を聴きながら、一緒に余韻にひたりましょう! 

www.youtube.com

 

★★目次★★

ファンとのQ&A その③(2007年4月30日)

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 2007年4月26日から5月3日の約一週間にわたって、オンラインでおこなわれたファンとのQ&A。今回は、全4回のうちの第3回です。→第1回第2回
【開催日:2007年4月30日 出典:basetendencies.com

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●好きなアイスクリームのフレーバーは?(質問者:Kashfia)

 ピスタチオ。

●あなたと同年代の夫が、苦労して音楽活動をしています。彼に何かインスピレーションとなる言葉をかけてあげてください。(質問者:hardcorecor)

 自分が幸せだと思うことをすれば、結果は後からついてくる。

●走らない車(カマロ?)はまだ裏庭にありますか? (質問者:Holly)

 トランザムだね。いや、売っちゃったよ。

●ミュージシャンの仕事で一番嫌なことは?(質問者:Holly)

 楽に稼げて、女はタダだぜ。

●現在、マリリン・マンソンとの仲は? 彼はまだ嫌なヤツなの?(質問者:Kayla)

 ぼくが「嫌なヤツ」さ。

ニュージャージー州出身ということで、生まれた街をお聞きしたいのですが。(質問者:Sandra)

 チルトン病院で生まれたよ。ビリー・ハワーデル*1と同じ病院なんだ。

●こんにちは! ファンのために時間をとってくれてありがとう。一週間前に「Some Kind of Monster」を見たけど、あなたは本当にメタリカのメンバーになりたかったの? それとも「運を試してみよう」くらいの気持ち? というのも、メタリカと共演できなくてがっかりしてるようには見えなかったから。正直言って、あなたはナイン・インチ・ネイルズにぴったりだと思う。(質問者:borislava)

 自分の中の子供心を満たすために、一緒にプレイしたかっただけなんだ。

●とくに誇りに思っている曲や作品はありますか? 理由も教えて。(質問者:Sarah)

「I Know Where You Live」という曲を、自分用に保管しているよ。

●NIN、APCGM(Goon Moon)のメンバーとの関係について教えて。バンド仲間以上? それともいい友達? (質問者:Sarah)

 ぼくは誰とでも仲良くなれるんだ。

●Goon MoonとIpecac Records*2とのつながりはどうやって生まれたの? マイク・パットンのお尻にたっぷりとキスする必要があったとか?(質問者:Stacey)

 ぼくの友人が、Peeping Tomのツアーに参加していたナールズ・バークレイのもとで働いてたんだ。彼が、ぼくのデモのコピーをマイク・パットンに渡してくれた。数日後、マイクのパートナーであるグレッグから電話があって、マイクがデモに夢中になっていて、発売に興味を示していると教えてくれたんだ。当時のぼくは、Goon Moonのレコードを世に出す準備がまだできていなかった。だけど彼らがデモを聴いて大興奮してくれたから、レコードを完成させようという自信がついて、きみたちに聴いてもらえることになったんだよ。

●「Cribs」のエピソードの中で、マンソンはあなたがギターソロを弾くと言っていますが、あなたは1998年のインタビューで(ギターソロは)できないと答えています。ギターソロはできるの? Amboog.A.Lard時代には速い演奏をしていたよね?(質問者:Omar

 ぼくはずっとリズムギターのプレイヤーだよ。ギターソロもできるけど、80年代の速弾きスタイルではないよ。

ビートルズに影響を受けたようですが、初めてビートルズの音楽を聴いたときはどうだった?(質問者:Mari)

 赤ちゃんの頃、叔母さんのジジがアコースティックギターで彼らの曲を演奏してたんだ。それがぼくのトラウマになってるんじゃないかな。

●プリンスとマイケル・ジャクソン、80年代に良かったのはどっち?(質問者:twignig)

 Orange Juice Jones。

●こんにちは。最近YouTubeで「Sleep With A Gun」を見たんだけど、泣きそうになったよ。あなたの声は素晴らしくて、とても心地いいね。個人的な質問なので答えられたらでいいんだけど、歌詞の中に「干からびて名前を変える」とあるのは、トゥイギー・ラミレスになったことと何か関係がある? もしそうだとしたら、(名前的に)自分自身に戻れて嬉しいですか? (質問者:Carolynn)

 とてもいいね。それもあるよ。

●好きなクッキー型の形は? (質問者:twignig)

 クリスマスツリー。

●料理はできる?(質問者:twignig)

 うん、すごく上手だよ。

●今年NINのアメリカ公演があるかどうか、こっそり教えてもらえる?(質問者:lizardking)

 ぼくが知る限り予定はないよ。でも、状況が変わる可能性もある。

●あなたと誕生日が同じなんだけど、21才になるので、何かお酒を飲みたい(あなたにおごりたい)と思ってる。好きな飲みものは何?(質問者:Elektra Red)

 コーク・ゼロ。NINの飲みものだ。

●もっとも重要な感情は何だと思う? その理由は? (質問者:ashley pallini)

 欲望。そのおかげで、ぼくたちみんなが地球上にいるから。

●「ナイン・インチ・ネイルズマリリン・マンソンは傲慢な態度を改めて、また一緒に仕事をするのか」というお決まりの質問に対する、お決まりの否定的な回答をどうぞ。 (質問者:The Ubermensch)

 「傲慢な態度」なんて関係ないよ。どっちの「側」にも、もう意味がないんじゃない? なんのために?? なぜ? 

●お気に入りの新人アーティストを教えて。ゴミの山をかき分けられるかどうかはおいとくとして。(質問者:Skanky Spice)

 世の中には「素晴らしい」音楽がたくさんあるよ。テレビやラジオを消しておけばいいんだよ。

●最近YouTubeで公開している一連のビデオを作り始めたきっかけは?(質問者:sharkdiver)

 シェアしたい音楽がたくさんあるんだ。自分の好きなように無料公開するのが一番だと思ったんだよ。ぼくにもきみにも、何のコストもかからないしね。

●トロイ・ヴァン・リューウェンと「no no, yes yes」ダンスのレッスンは続けていますか?(質問者:yvaine)

 はぁ?

●コンボのやり方を知らない人が適当にボタンを押しているときの鉄拳のエディ・ゴルドさながら、アーロンがアレッサンドロのキーボードからジャンプして空中を飛んでいるのを見て、どう思いますか?(質問者:Foofarella)

 なんだって?

●ジンジャー、ポゴとは今も友達?(質問者:teme_131)

 二人のうちどちらかに会ったら、そうなるだろうね。

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 以上、Q&A第3回でした。質問しているファンのみなさんがあまりにもジョーディのことに詳しいので、ただただ感心してしまいます(時々ジョーディ本人がついていけてないのが笑えますが)。ディープな内容が続くかと思いきや、いきなり「好きなクッキー型は?」なんて質問が飛び出すのも、楽しいですね。ビートルズが「トラウマ」になっていたとは…(笑)。素敵なトラウマを植えつけたジジ叔母さん、ナイスです。

 さて、正直なところ筆者にも理解しきれていない点が多いのですが、分かる範囲で補足していこうと思います。

 まず、所有していたけど売ってしまったというトランザムですが、おそらくこの車のことではないかと思います。2001年のMTV Cribsでジョーディが自宅を紹介した際、裏庭に置いてありました。

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自慢の車さ

  どこかで別のファンの方が「’77年型のトランザム」と書いているのを見かけましたが、筆者は車の知識がないので、残念ながら判断がつきません…。キャメルっぽいというのでしょうか。ちょっと珍しい色ですよね。番組では運転席に座ってみせたりしていたので普段乗っているのかと思っていたのですが、そもそも動かなかったんですね(笑)。ちなみに同じ番組で、キッチンを見せながらお気に入りのソースも紹介していました。まるで主婦向けのお昼の番組のワンシーンみたいで笑ってしまったのですが、料理が得意だったのですね。想像つくようなつかないような…?

 マリリン・マンソンは嫌な奴?というお決まりの質問も、スマートにかわしているジョーディ。ちょっと意地の悪い質問をされたとき、誰も傷つけない回答をするのが本当にうまいですね。誰とでも仲良くなれる、と本人が言うのも分かる気がします。プリンスとマイケル・ジャクソンどちらがいいかと聞かれて答えた「Orange Juice Jones」は、おそらく「Oran Juice Jones」という歌手の名前をもじったものではないかと思うのですが、だとすると、これもジョーディ流のかわし方でしょうか? メタリカとの共演については、こちらで記事にしましたのでご覧ください。

 そして、ファンの方が思わず泣きそうになったという「Sleep With A Gun」のビデオはこちら。

www.youtube.com

  曲調とあいまって郷愁を誘う、美しい映像です。映っているのは、幼い頃のジョーディやお父さん? ホームビデオを使って自分で編集したのでしょうか。このQ&Aでもたびたび話題にあがっているジョーディのYouTubeチャンネルですが、実は筆者、このチャンネルが本人のものかどうかずっと確信が持てませんでした。Goon Moonのデモ音源などがあげられているのですが、説明がほとんどない上、異様に画質が粗かったり変なエフェクトが多用されていたりと謎な点が多く、もしかしたらファンの方が好意で動画を作っているのかも…と怪しんでいたのです。しかし、「Goon Moon」と題された動画を見ていて、「多分、本人だな!」と思うようになりました。なぜなら…

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どこかで見たことあるような・・・

 画像だとちょっと分かりづらいのですが、そうです! 文字部分のエフェクトが、まんまスター・ウォーズなのです(笑)。その後、今回のQ&Aのような記事を読んで、ようやく本人がYouTubeをやっていることが分かり安心しましたが、それにしても、見方に戸惑うというか、アピールする欲が一切ない不思議なチャンネルです。長く更新されていないようですが、ファンとしてはジョーディの頭の中が覗けるようで興味深いので、気が向いたらまた音源や映像をアップしてもらいたいものです。自分用に持っているという名曲(?)「I Know Where You Live」もぜひ聴いてみたいですね。【2021.7.26追記】その後、「I Know Where You Live」はGoon Moonのライブで歌ったり、一時期MySpaceで音源を公開したりしていたようです。

「いま聴く価値のある音楽なんてある?」的なニュアンスにもとれる皮肉な質問を「テレビとラジオを消せばいい」とさらりとかわし、もっとも重要な感情は「欲望」と、そんじょそこらの哲学者も唸るセンスを披露。随所に彼の知性とユーモア、優しさが光る中、ラストに突如現れた強敵が「no no, yes yesダンス」と「鉄拳のエディ」の二大謎質問です。

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鉄拳のエディ

 まずno no, yes yesダンス。おそらくファンの方が何かを元ネタにして尋ねていることは想像がつくのですが、筆者にはまったく分からず! すみません…。トロイ・ヴァン・リューウェンは、ジョーディ加入前にA Perfect Circleに在籍していたギタリストなので、A Perfect Circle関連のDVDかなにかに、二人がダンスの練習をしている風景が収められているのでしょうか? no no, yes yesダンスとはいったい…?

 それに比べると、「鉄拳のエディ」の質問はいくらか難易度が低めです。アーロンというのは、当時ジョーディと一緒にナイン・インチ・ネイルズで活動していたギタリストのアーロン・ノースのことですね。ナイン・インチ・ネイルズのDVDや動画を見るとわかるのですが、ライブで演奏中、アーロンはしばしばアレッサンドロ・コーティニのキーボードの上に飛び乗って、ギター持ったままびょーん!とジャンプするんですよ。最高の音を奏でながら、感情のリミッターが壊れたかのごとく、まさに「飛ぶ」のです。時々アレッサンドロが飛び乗ることもあるのですが、アーロンのジャンプは格が違います。下の写真を見てください。

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飛ぶアーロン(中央)、見上げるアレッサンドロ(右)、気づいてないトレント(左)

 なので、この質問は「アーロンがあのクレイジーなジャンプをしてる時、そばで見てるジョーディはいったいどう思っているのか?」という意味なのだと思われます。筆者はゲームに疎いですが、「ボタン操作が分からない人に動かされるゲームのキャラみたいに」というたとえは本当にしっくりきます(笑)。アーロンのパフォーマンスの素晴らしさについては、いつかナイン・インチ・ネイルズ時代のジョーディについて取り上げるときに、あらためて紹介したいと思います。

 最後に、「ミュージシャンの仕事で嫌なことは?」という質問についてですが、「楽に稼げて女はタダ」とはジョーディらしからぬ回答だな~(しかも良いことではなく悪いことってどういうこと?)とやや意外に思っていたのですが、この記事を書くにあたり調べていて、ようやく気づきました。同名の曲があったのです。それは、ダイアー・ストレイツによる1985年のヒット作「Money For Nothing」。

www.youtube.com

 ロックスターを皮肉った曲らしいのですが、歌詞の一節に「Money for nothin', and chicks for free」すなわち、「楽に稼げて、女はタダ」という言葉があります。ジョーディの回答は原文だと「Money for nothing and the chicks are free」なので、そのまんまですね。

 いやーしかし、ジョーディは本当にたくさんの音楽やアーティストを知ってますね! 知ってるのもすごいが、ぱっと出てくるのもすごい。いろんな意味で感心しつつ…次回は、Q&Aいよいよ最終回です。

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ポゴ、元気にしてるかな~

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★★目次★★

*1:A Perfect Circleの設立メンバー。年齢的にはジョーディの一才年上のようです。

*2:Goon Moonのレコードをリリースしたレーベル。元フェイス・ノー・モアのマイク・パットンとマネージャーのグレッグ・ワークマンが1999年に設立。

ファンとのQ&A その②(2007年4月28日)

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 2007年4月26日から5月3日の約一週間にわたって、オンラインでおこなわれたジョーディとファンとのQ&A。今回は、全4回のうちの第2回です。→第1回はこちら
【開催日:2007年4月28日 出典:basetendencies.com

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●あなたの音楽スタイルはどこに向かってると思う?(質問者:Sonia)

 フォークだと思う。「彼ら」が電気を消したとき、残るのはアコースティックギターだけだろうな。

●ネイティブアメリカンの音楽や、海外の音楽に影響を受けていますか? 今どんなタイプの音楽を追いかけてる? おすすめがあったら教えて。(質問者:Sonia)

 答えはノーだけど、学びたいと思っているよ。The Langley Schools Music Projectをチェックしてみて。とても素晴らしいんだ。

●クリス(・ゴス)との出会いは? 彼が素晴らしいプロデューサーである理由は何だと思いますか?(質問者:Lotsastars)

 クリスとはジョシュ(QOTSA)*1を通じて知り合ったんだ。クリスが素晴らしいプロデューサーである理由は、エゴが一切ないことと、音楽への愛だと思う。彼がそばにいると、とてもいい幸運のお守りになるんだ。大きな心を持った素晴らしい人だよ。

●デザート・セッションズはまた再開されますか?(質問者:lotsastars)

 もちろんそうなってほしいけど、これはぼくに答えられる質問じゃないね。

●ずっと好きなテレビゲームは何?(質問者:Gpavuk1)

 Atari 2600のAdventure。

●ファンからのプレゼントで一番うれしいものは?(質問者:smells-like_children)

 お金。

●自由な時間は何をして過ごしてる?(質問者:Holly)

 この質問に答えているよ。

●ペットは飼ってる?(質問者:Holly)

 猫を二匹飼ってる。ジャックとサディっていうんだ。

●読書は好き? どんな本を読むの?(質問者:Holly)

 最近読んだ本でとても気に入ったのは、コーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」。

●寝ようとした時ベッドから落ちそうな気がしたのに、目を開けると全然動いていなかったことはある? すごく苦手なんだけど。(質問者:twignig)

 ああ、夜驚症だね。気をつけて。

●あなたは長年さまざまなバンドやプロジェクトに参加してきて、どれも素晴らしかった。でも、ひとつのバンドにずっと腰を落ち着けて、そのプロジェクトだけに全エネルギーを傾けたいと思うことはない? それとも、バンドを渡り歩いて違うことをするほうが好きなの?(質問者:Carla)

 えーと、ぼくは十年以上もひとつのバンドでやってきた。すぐに「定住」するつもりなんてないよ。できるだけたくさんの人たちと音楽を作るべきだ。クリエイティビティに制限をかける必要なんてないよ。

●これまでのキャリアで、生活のために音楽を演奏するのはやめて、違う職業につきたいと思ったことはある?(質問者:Carla)

 音楽を演奏することも作ることも、やめたいと思ったことはないよ。

●APC(A Perfect Circle)は無期限活動停止中ですが、もし機会があったら、あのメンバーとまた演奏したいですか? それともあれは一時的なお楽しみで、あなたにとってはもう終わったことなの?(質問者:Carla)

 ええと、時間がゆるせばすぐにでもAPCをやりたいんだけど、今はNINとGoon Moonに100パーセント集中しているよ。

●「The Dope Show」はどのように書かれたの? 曲ができるまでの過程を教えてもらえますか?(質問者:Jonathan Borden)

 イギー・ポップの「Nightclubbing」にオアシスとT-REXをかけ合わせて、パクったのさ。

●マリリン・マンソン時代、トレードマークの髪型はどう作っていたんですか? ドレッド? 三つ編み? ヘアスプレー? ジェル?(質問者:Jonathan Borden)

 髪を洗うのとブラッシングを完全にやめただけだよ。エルマーズ・グルーも使えるよ!

●生死に関係なく誰かに会えるとしたら、誰に会いたい? その理由は?(質問者:Infection)

 ぼくのお父さん。

●モンタナに行ったことはある? 印象は?(質問者:roseandtwiggs)

 子どもの頃一度だけ行ったことがあるよ。とても気に入ったよ。

●くだらない質問なんだ(だけどアドバイスが欲しい)。もし友達が自分の悪口を言っていたら、それでも友達でいられる? あなたならどうする?(質問者:roseandtwiggs)

 誰もが悪口を言うんだ。ぼくがひとつだけアドバイスできるのは、自分がそういう人間にならないということだよ。もし誰かがきみの悪口を言うなら、それはその人たちの問題であって、きみの問題じゃない。きみはいい人間になって、自分がそうしてもらいたいのと同じようにみんなに接してあげて。きっとその人に悪気はないんだろう。何かに不安を感じてるだけなんだ。

●なくてはならないアルバムは?(質問者:Candis)

 Dark side of the Goon Moon。

●メタリカでお気に入りのアルバムとメンバーは?(質問者:Candis)

「Master of Puppets」。メンバーはクリフ・バートン。聞いたことがあるかもね。調べてみて。

●ファンから貰ったもので、今も持っている物はある?(質問者:Candis)

 バリー・ギブのランチボックス。

● Wiiをやっていますか? どう思う? 私はWiiスポーツのテニスをやって体を痛めてしまいました。ボウリングはなかなかいいけど。(質問者:twignig)

 「ゼルダの伝説」は大好きだ。最高だよ!!!!!

●ナイト・ヴィジョン(暗視能力)とX線ヴィジョン(透視能力)、欲しいのはどっち?(質問者:twignig)

 X線ヴィジョンさ、ベイビー!

●Goon Moonについて。共同制作している人たちに、何を伝えたい? このプロジェクトのポイントを教えて。ビデオは、デヴィッド・リンチ的な感じがします。隠された結論があって、面白いけど考えさせられて…。精神分析学的なつながりはある? Goon Moonの全体像を簡単に教えて。(質問者:Agnes)

 ワオ、これまでで最高の質問だね。もうほとんど分かっているみたいだね。ミス・モスは全ての答えを持っているよ。

● マリリン・マンソンとまたショーで共演したいと考えたことはある? 二人の関係を教えて。今でも仲の良い友達? それともただの仲間?(質問者:Agnes)

 ふさわしい状況になればね。ぼくたちは敵じゃないよ。友達じゃないだけで、友好的だ。

●Goon Moonについて。ミス・モスは本当に面白いですね。誰の声ですか? ミス・モスの曲は誰が作っているの? (質問者:Agnes)

 ミス・モスは、きみを含めてあらゆるものを創造したのだ。彼女は、命を与える者であり、奪う者なのである。

●Goon Moonについて。メインで作詞を手がけているのは誰? おもなインスピレーションは? (質問者:Agnes)

 クリスとぼくの共同作業だよ。ぼくが書いたり彼が書いたり、一緒に書いたりしているんだ。自分の経験や財産からアイディアを引き出しているよ。

●現在、恋人はいますか? (質問者:Agnes)

 はい、います。

●ロサンゼルスのどの地域が好きですか? 自由な時間はどこで過ごすのが好き?(質問者:Agnes)

 家にいるのが好きだよ。

● あなたの猫、サディとジャックについて。彼らはGoon Moonのおかげで有名になりつつあるね。彼らの性格や一番好きなところ、インスピレーションを受ける点があれば教えて。(質問者:Agnes)

 うちの猫は「Quantum 3」さ。

●ボバ・フェット、ジャンゴ・フェット、IG-88のうち、優れたバウンティ・ハンターは誰?(質問者:Olivia)

 ボバ・フェット。

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 以上、Q&A第2回でした。今回は前回以上に、質問のバリエーションが多いですね! ゲームの話から飼い猫のこと、はたまた友達関係についての悩み相談など、あっちの方向やこっちの方向から飛んでくる質問に、ユーモアを交えながら丁寧に答えています。時々、どこまでが本気でどこからが冗談か分からない回答もありますが、それもまた、ジョーディらしいですね。

 この頃は、本人の発言にもある通りGoon Moonとナイン・インチ・ネイルズでの活動がメインで、かつ後年のインタビューから想像するにマリリン・マンソンとも交流が途絶えていた時期です。ファンのみんなが「マリリン・マンソンに戻る可能性はもうないのだろうか…」と心の中でやきもきしている様子が伝わります(笑)。Goon Moonはライブ活動がメインではないですし、ナイン・インチ・ネイルズでのジョーディはどちらかというとサポート的な立場でしたから、「もっとバンドでがっつりライブしているジョーディを見たい!」と思うファンも多かったのかもしれませんね。

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その後、やっぱり友達に戻っちゃう二人

  バリー・ギブ(ビージーズ)のランチボックスとは、いったい…?と思ったら、画像がありました。たぶんこれです。

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胸元がセクシー

 他のメンバーのバージョンもあるみたいです。かわいいけど、ちょっとデザインがシュールな気が…。プレゼントした方は、きっと大切に持ってもらえて嬉しいでしょうね。ジョーディといえばランチボックスを思い出す…という人もいるほどジョーディとは縁の深いランチボックスですが、日本人の感覚からすると、お弁当箱というよりお菓子の缶に見えますよね。実際にお弁当箱として使うとしたら、中に入れるものにはちょっと気をつかう必要がありそうです。

 Goon Moonのパートナーであるクリス・ゴスは、もう見るからに性格が良さそうです。そばに置いておくには、少々大きすぎる気もしますが…(笑)。

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幸運のお守り

 さて、ひとつひとつ見ていくとおそろしい長さになりそうなので、残りは簡単に補足を。猫のジャックとサディは、Goon Moonの「Hardcore Q3」という曲に登場します。歌詞の「Quantum 3, gone to hell」をもじった回答がありますが、Quantum 3はそのまま訳すと「量子3」。筆者は知らないのですが、ゲームかなにかで元ネタがあるのでしょうか…? コーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」は、日本でも出版されているようです。あらすじを見ただけで暗い気分になるので、本編もヘビーそうです。「Dark side of the Goon Moon」は、おそらくピンク・フロイドのアルバムタイトル「Dark side of the Moon」をGoon Moonにかけた冗談?

 デザート・セッションズは、一時期ジョーディも参加していた、ジョシュ・ホーミのプロジェクトですね。それからエルマーズ・グルーですが、現在も販売されている接着剤みたいです。トゥイギーのあの髪型を作るのは、やはり、そんじょそこらにあるヘアケア製品では無理ということなんでしょうか。

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確実に人体用ではない

 ボバ・フェットはもちろんスター・ウォーズからの質問です。「The Dope Show」の元ネタになったというイギー・ポップの「Nightclubbing」ですが、ジョーディが、同じくこの曲をもとに「Closer」を作ったトレント・レズナーらと演奏している映像があります。とても素晴らしいので、また後日、あらためて記事で取り上げたいと思います。

 筆者がいまいちわかっていないのが、「ミス・モス」。だ、誰? Goon Moonの曲に登場するみたいですが、見つけられず…。歌詞を見ながら、もう一度アルバムを聴き直す必要がありそうです。それにしても、最初の質問にある、電気を消す「彼ら」っていうのは、いったい誰のことを言ってるんでしょうね…。意味深です。

 また、お父さんに会いたい、というせつない回答ですが、残念ながら後年(2017年)、ジョーディが自分のインスタグラムで「今日、父の火葬の書類にサインしました。ぼくたちが一緒に写っている数少ない写真がこれだと思うと、不思議な気持ちになります」と、子どもの頃の写真を添えて投稿していました。生きている間に再会できていたことを願うばかりですが、きっと心の中で、ずっとお父さんのことを慕い続けていたのでしょうね。

 そんなジョーディの優しさが伝わるのが、「悪口を言ってくる友達とどう付き合えばいい?」という質問への回答。これ、ずっと疑問だったんですけど、ジョーディが誰かのことを悪く言っているのを、一度も聞いたことがありません。マリリン・マンソンを最初に脱退した後も、「マンソンとケンカしたのか? 彼はやっぱり嫌なやつなのか?」と探りを入れてくるマスコミをかわし、一貫して「音楽の方向性が違っただけ。誰も悪くない」という態度をとり続けていました。もともとの性格が温厚なのかな…?と思っていたのですが、彼なりのしっかりした考えがあったのですね。

 第3回につづきます。

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透視も暗視もできそうなメガネ

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★★目次★★

*1:クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ(Queens of the Stone Age)のジョシュ・ホーミ。クリス・ゴスはQOTSAのプロデューサーとしても知られる。

ファンとのQ&A その①(2007年4月26日)

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 2007年4月26日から5月3日の約一週間にわたって、オンラインでジョーディとファンの人たちによるQ&Aがおこなわれていました。彼がこういう形で質問に応じるのは、もしかしたらこれが初めてかもしれません。音楽に関するまじめな話からプライベートに関することまで、他では聞いたことのない情報も多く、なかなか貴重な内容になっています。今回は、全4回のうちの第1回をご紹介します。

【開催日:2007年4月26日 出典:basetendencies.com

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●音楽的にもっとも影響を受けたのはだれですか?(質問者:hardcorecor23)

 えーと、ビートルズ、ビージーズ、オアシス。いつもこの三組に戻ってきてしまうんだ。

●いま、CDプレーヤーに何が入ってる?(質問者:hardcorecor23)

 CDプレーヤーじゃなくて、ターンテーブルとiPodを持ってるよ(ターンテーブルは「レコード」っていうものを再生するんだ。実際にお店へ行って、買わなくちゃね。調べてみるといいよ)。いま、ぼくのターンテーブルにかかっているのは、A Silver Mt. Zion。

●トレント(・レズナー)とマリリン・マンソン、友人として好きなのはどっち?(質問者:rikku12121)

 メイナード。

●メキシコ人ですか?(答えがノーなら、嘘だよね?)(質問者:Lauren)

 いや、ぼくはメキシコに住んでないから、メキシコ人じゃない。アメリカに住んでるから、アメリカ人だよ。ルーツ的な背景でいうと、イタリア人とスコットランド人だね。「トゥイギー・ラミレス」のラミレスは、「マリリン・マンソン」と同じように、シリアルキラーのリチャード・ラミレスからとったんだ。

●シングルですか? だとしたら、付き合える女の子は何才から?(私は17才なので)(質問者:Lauren)

 それはマンソンにまかせよう。

●うしろから触られるのは好きですか?(質問者:Shaun aka Felonious_Butterfly)

 もちろん。

●ずっと知りたかったんですが、自伝を出そうと考えたことはありますか? どんな人生を送ればあなたみたいにビッグなミュージシャンになれて、私たちにもその望みがあるかどうか分かったら、面白いと思うので。以上です。(質問者:puschelchenmin_z)

 書いたことはあるんだけど、読み返してみたら、これを出して自分が書いた物語で自分を決めつけられたいのかどうか、分からなくなっちゃったんだ。

●自分のレコードを作りたいと思ったことはありますか? ソロのバンドみたいな感じで。あなたはいろんな才能を持っているし、素晴らしい曲を書くので。(質問者:Adora)

 ありがとう、自分のレコードを作ることはもちろん考えているよ。でも今のところは、NINとGoon Moonで我慢してほしいな(ソロの曲はYouTubeでチェックしてみて。今後もアップする予定)。

●Goon MoonのLLL(注:Licker’s Last Leg)のプロモーションツアーをする予定はある? もしそうなら、NINのツアーはやめてしまうの?(質問者:tara)

 今年はGoon Moonで何本かライブをする予定だよ。わかりしだい伝えるので、詳細はお楽しみに。

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 今回はここまでです。

 ビートルズとビージーズ、オアシスについては他にもいろいろなところで語っているので、本当に大好きなんですね。ビージーズは、ディスコ化する前の初期の頃に限って…ということみたいですが。Goon Moonの「Licker's Last Leg」でも一曲カバーしていました。(8曲目の「Every Christian Lion Hearted Man Will Show You」)

 彼の顔立ちが、アーシア・アルジェントというイタリアの女優さん(父親は映画『サスペリア』の監督ダリオ・アルジェント)に似ているな~とつねづね思っていたのですが、ルーツがイタリア系と聞いて納得です。

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左がジョーディ、右がアーシア。ちょっと似てますよね?

 結婚式に参列していたジョーディのお母さんの映像を見ると「The イタリアのマンマ!」な雰囲気(と体格)なので、おそらくお母さんがイタリア系、お父さんがスコットランド系なのではないかとふんでいるのですが、どうでしょうか。

 ここではファンにメキシコ人だよね?と疑われているジョーディですが、マンソンには、初めて会ったときの印象を「ブライアン・メイよりデカいアフロの、エキゾチックな中東顔」と書かれていました。*1

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ブライアン・メイのアフロ

 A Silver Mt. Zionは、カナダのポストパンクバンドのようです。メイナードは、A Perfect Circleでも一緒に活動していたメイナード・ジェームズ・キーナンのことでしょうね。

 ちなみに「うしろから触られるのは好きですか?」という質問ですが、原文は「Do you appreciate the reaching-around?」となっており、直訳すると「あなたは手を後ろに回すことに感謝しますか?」になってしまいます。謎の質問です。

 筆者なりにreaching-aroundが何を指すのかを調べた結果、どうやら、「性交時に肛門を刺激されること」という意味があるようです。こんなド下ネタをいきなりぶっこんだとしたら、なかなか勇気のあるファンです。悩みましたが、やはり確信がもてなかったので、少々表現をやわらげてこのように訳しました。正確にはどういう質問だったのだろう……。教えてエロイ人。【2021.07.11追記】あとから気付いたのですが、この質問はGoon Moonの「My Machine」の歌詞の一節"I appreciate the reach around"が元になっているようです。そのままの意味でとると「まわりの人に感謝する」なので、下ネタどころか素敵な質問でした…筆者の妄想が先走ってしまったようです。すみません。ただ「reaching-around」と言い換えられているので、ダブルの意味で聞いている可能性もなきにしもあらずですが…。どちらの意味だとしても「もちろん」と答えたジョーディは素敵です。

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→第2回はこちら

★★目次★★

*1:マリリン・マンソン自伝「The Long Hard Road Our Of Hell」p82