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Jeordie White(a.k.a.Twiggy / Twiggy Ramirez)を知るためのブログ。時空をさかのぼって不定期更新中。May the force be with you!

日本初単独取材?【雑誌】「guitar日本語版」1997年7月号

 シンコー・ミュージックから隔月刊で発行されていた音楽雑誌「guitar日本語版」の1997年7月号(Vol.20)に、マリリン・マンソン初来日時におこなわれたトゥイギーの単独取材記事が掲載されていました。インタビュアーは、音楽ライターのJun Kawai氏。

 記事の冒頭に「通常単独で取材を受けることのほとんどない彼に、来日期間中に恐る恐るインタビューに臨んだ」とあるのですが、トゥイギーを日本の雑誌が単独取材したのは、もしかしたらこれが初めてなのではないでしょうか。撮り下ろしの写真つきでカラー3ページ(インタビュー2ページ+機材紹介1ページ)と大きく扱われており、はっきり言って、もしも今後の人生で海外のトゥイギーファンに出会う機会があったら、「ヘイ、この日本の雑誌見たことある?」と真っ先に自慢したい一冊です。

 誌面はこんな感じ。

フルカラー! 写真あり! 文字たっぷり!

 全身黒のコーディネートなので画像では少し分かりづらいのですが、トゥイギー、光沢のある濃紺の布地の上に片膝を立てて座り、まっすぐカメラを見つめています。日本の音楽雑誌だとよくある感じの写真ですが、妙に違和感があるのは、被写体がトゥイギーだからでしょうか。

 さて、素晴らしいのがインタビューの内容。一言で言うとトゥイギー、しゃべりまくっています(笑)。アルバム『Antichrist Superstar』の制作過程からギターを始めたきっかけ(ちなみにこの時点でギター歴約10年&ベース歴4年)、影響を受けたバンドやヘヴィ・メタルへの愛に至るまでたっぷり語っており、当時のファンは、これが、マンソンが横にいる時にはほとんどしゃべらず静かに微笑んでいるあのトゥイギーと同一人物!?と驚いたのではないでしょうか。

 もちろん単独取材という要素は大きいと思いますが、ここは、「日本の印象は?」的などうでもいい話題を一切出すことなく、トゥイギーの話を本気で引き出そうとしている人にしかできない数々の質問をぶつけたインタビュアーの方の力量に拍手をおくりたいと思います。(トゥイギーが)「意外に普通の良い青年で、我々もすっかり和んでしまった」という感想からも、リラックスした雰囲気の中でインタビューがおこなわれたことが伝わってきます。

意外に普通の良い青年(※写真は今回の取材時のものではありません)

 いい質問をいっぱいされてちょっと油断したのか(笑)、ライブで観客を飽きさせないために、音楽的な“ある配慮”をしているという秘密も明かしているトゥイギー。残念ながら専門的な知識がないためいまいちピンとこない筆者は「ミュージシャンってやっぱりすごいな~」とざっくりと感動しました。マリリン・マンソンに加入した理由についても、「挑戦したいことがたくさんあったから、マリリンみたいなインテリジェントなミュージシャンと組むべきだと思った」と率直に語っています。

 ちなみに、機材紹介のページがこちら。ライブで使用したギターやアンプが、写真つきで詳しく紹介されています。来日中に手に入れたというギターの情報まで載っているあたりは、さすが音楽専門誌!

トゥイギーとZIM ZUM、マンソンの三人の機材が紹介されています

※トゥイギーが使用している機材に興味がある方は、下の動画もおすすめです(2014年に撮影されたもの)

www.youtube.com

www.youtube.com

 さて、ファンには宝石のような今回の「guitar日本語版」ですが、2022年現在、入手は少々困難です。筆者は偶然切り抜きを手に入れた後、どうしても掲載誌が欲しくて探しに探した結果、ようやく手に入れました。もし古本屋で見つけたら、迷わず購入することをおすすめします!

【おまけ】読者プレゼントのページで発見した、トゥイギーのサイン色紙

誰よりも余白が多いトゥイギーのサイン

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ギグス7月号増刊「guitar日本語版」1997年7月号(Vol.20)

発行:シンコー・ミュージック

インタビュー:Jun Kawai 撮影:Norio Kajiki

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